冬の豊岡を彩る伝統文化と感動 – 出石でできる体験5選

出石を訪れるなら、この町に息づく伝統文化に触れない手はありません。国の重要伝統的建造物群保存地区に選定された城下町・出石には、長い歴史の中で育まれてきた文化や技が、今も日常の中に息づいています。
冬の澄んだ空気に包まれるこの季節は、町並みの美しさとともに、文化と心静かに向き合える季節です。


出石でできる文化体験5選

1.城下町を彩る「きものレンタル」

色とりどりのきもの約170着からお気に入りを選び、城下町を歩けば、歴史ある町並みに溶け込み、タイムスリップしたかのようなひとときを過ごせます。

2.挑戦!「出石皿そば食べ放題チャレンジ」

出石名物「皿そば」を60分間で何枚食べられるか挑戦できる人気体験です。積み上げた皿の高さが箸を立てた長さより高く積みあがったら一人前とか!思い出作りに挑戦してみては?

3.職人の技を学ぶ「出石そば打ち体験」

出石皿そばのこだわり、挽きたて、打ちたて、茹がきたての「三たて」を、熟年のそば職人の指導のもと体験できます。体験後は、自ら打った「出石皿そば」を召し上がりいただけます。

4.伝統工芸に触れる「出石焼絵付け体験」

約240年の歴史を持つ出石焼に、自分だけの絵付けを施すことができます。4種類の器から選択いただけます。(湯のみ・風鈴・そば皿・そば猪口(ちょこ))
城崎温泉・出石城下町、豊岡の旅の記念に。大切な人との特別な日の思い出に。4種類の器から選択いただけます。

5.伝統の技が光る「組子細工体験」

釘や金具などを一切使わず、細く加工した木材を組み合わせて幾何学的な文様を作る繊細で美しさを持つ工芸です!日本の伝統的な木工技術を体感できる貴重な体験です。

歴史を肌で感じる・出石永楽館見学

出石の中心に佇む国の重要文化財、出石永楽館の見学もできます。1901年に建てられたこの木造劇場は、かつては歌舞伎や人形浄瑠璃の殿堂として賑わい、現在も当時の姿をほぼそのままに保存されています。2009年以降、兵庫県指定重要有形文化財に指定され、近年では大ヒット映画のロケ地としても使用されて注目を集めています。

見学に訪れると、通常は目にすることができない舞台裏に入り、江戸時代から受け継がれる劇場技術の神髄を体験できます。特に手回しの回り舞台は、現在でも実際の公演で使用される現役の舞台機構であり、その仕組みを間近で見られる貴重な機会です。

永楽館について詳しく見る

この歴史的な劇場では、定期的に様々な伝統芸能が披露されています。
昨年12月には、島根県大田市に伝わる300年以上の歴史を持つ石見神楽を継承する団体【土江子ども神楽団】による神楽公演が行われ、「神祇太鼓」「大江山」「恵比寿」「大蛇」の4演目が披露されました。

太刀を振り回す迫力と華麗な回転舞は観客を神話の世界へと引き込み、会場からは大きな拍手が送られました。
中でも「大蛇」では、大迫力!!八岐大蛇退治の演出が観客を魅了し、長年の稽古で培われた技術の深さを感じさせました。

この取り組みについて、永楽館赤浦館長は次のように語ります。

 日本の伝統を守ろうと、自分たちの意思で神楽に取り組む子どもたちの姿には、いつも素直に感動します。
神楽のような地域の伝統芸能は、かつては日本各地にありましたが、その多くが失われてきました。そんな中で、子どもたち自身が『神楽をやりたい』と考え、舞台に立っている。
その姿をこの小屋で見続けられることは、何よりの幸せです。

この公演の始まりは、石見神楽の子どもたちから『あの芝居小屋で舞いたい』という声をもらったことでした。出石には芝居小屋という“場”が残り、石見には神楽という“芸”が受け継がれている。
その二つが出会えば、子どもたちにとっても、日本の文化にとっても、きっと意味のある時間になると思ったのです。

一度きりで終わらせるのではなく、子どもたちの成長とともに続けていける形にしたいと考え、出石町と石見町、二つの町の文化推進事業として位置づけました。
日本の伝統的な芝居小屋で、日本の伝統芸能を次の世代が舞う。
その姿を、地元の方にも、訪れる方にも見ていただける場を、これからも守っていきたいと思っています。
年に一度だけ披露されるこの神楽公演は、訪れる人にとって特別な時間です。
舞台に立つ子どもたちの成長とともに、次の公演が今から待ち遠しく感じられます。

永楽館館長
赤浦 毅さん

寒さの厳しい冬だからこそ、静かに文化と向き合える出石。
お出かけの際は、厚手のコートや手袋、マフラーなどであたたかくしてお越しください。
この町でしか味わえない伝統と感動を、ゆっくりと体験してみてください。