古代人の気持ちになって・・・竪穴式住居
黒い建物に入る前に、古代の人々の家であった竪穴式住居があります。自由に住居の中へ入ることができますよ。ほんのりワラ(稲の茎を乾燥させた物)の香りが漂い、古代人になった気分が味わえます。柱の建て方やワラの並べ方を観察すると、風雨から住居を守る古代人の知恵を知ることができます。
絵で見る歴史
建物内には各時代の人々の暮らしぶりを描いた絵とともに歴史資料が展示されています。実はこれらの絵は、歴史博物館の職員が描いたものだそうです。人物をよく見ると、表情が笑ったり、泣いたりと表情まで細かく描かれています。絵の中にタマ(猫)とチュウ太郎(ネズミ)が隠れているそうです。遊び心もある絵、子どもが歴史に興味を持つきっかけになるかもしれません。
夢中になる!イチオシ「ハニワ作り体験♪」
博物館では、さまざまな体験ができます。中でも「ハニワ作り体験」がおすすめです。自分だけの世界に一つだけ!オリジナルハニワを作ることができます。大人も子どもも時間を忘れて、ついつい夢中になってしまいます。子どもの頃に戻った気分で楽しんでみてください。
体験コーナーは、要予約ですが空きがあれば予約なしでも体験できます。
<体験の紹介>
・勾玉づくり 200円/人(所要時間約1時間)
・土器・ハニワ作り 400円/人(所要時間約1.5時間)
・古代衣装づくり 500円/人(所要時間約1時間)
意外とハマる?!土器の復元
土器の破片を組み合わせて土器を復元してみませんか?立体パズルのような軽い気持ちで挑戦してみたら、完成するまで手が止まらなくなってしまいます。大人でも意外と時間がかかりますが、完成すればやり遂げた感は十分あります。約10分の親子のふれあいの場としても、ぜひ挑戦してみてください。
国府・国分寺とは
天平13年(741)、聖武天皇は全国に国分寺と国分尼寺を建てることを命じました。その頃、国内では地震や飢饉などの災害が相次いだため、仏教の力で社会や政治の不安を取り除こうと考えたそうです。「但馬国分寺」跡の隣にある「祢布ヶ森遺跡」が、延暦23年(804)に作られた「但馬国府」であると、近年の調査から分かってきました。国府とは現在の県庁にあたる役所のことです。つまり、ここは古代の但馬の中心地。但馬国分寺跡や但馬国府跡の近くに但馬国府・国分寺館は建っています。
歴史博物館からメッセージ
平成17年(2005)3月、祢布ヶ森遺跡に隣接する場所に「但馬国府・国分寺館」として開館しました。10年後の平成27年(2015)4月には「豊岡市立歴史博物館―但馬国府・国分寺館―」へ名称を変更し、豊岡市の幅広い歴史を活かす施設として、分かりやすい展示を目指し日々活動しています。たくさんの方にお越しいただき、楽しんでいただけるような企画展の開催はもちろん、体験コーナーの充実など、子どもから大人まで楽しめる施設となるよう努めてまいります。