自然を満喫する

自然と神様から癒しと活力をチャージ【絹巻神社】

豊岡市を南北に流れ日本海に注ぐ円山川の河口にある但馬五社の一つ「絹巻神社(きぬまきじんじゃ)」。城崎温泉街から自転車で約10分(約3km)で訪れることができ、海も川も山も地質に至るまで、豊かな自然からパワーをもらえるスポットです。

城崎温泉街から出発し円山川沿いを進む

見晴し最高!思わず渡りたくなる橋

城崎温泉街から訪れる場合は、レンタサイクルがおすすめです。城崎温泉街を出発して北上し、雄大な円山川沿いを海に向かって走ること10分。円山川にかかる大きな橋「港大橋(みなとおおはし)」が現れます。

港歩道橋

この港大橋は、地元の子どもたちの通学路で、自転車・歩行者専用の側道橋「港歩道橋」が設けられています。

北向きは「日本海」と松葉ガニが水揚げされる「津居山漁港(ついやまぎょこう)」、南向きは雄大な「円山川」とその奥には「来日岳(くるひだけ)」を望み、車を気にせず、安心して景色を楽しんだり、写真撮影したりできます。

南向き 右側奥に「来日岳」
北向き 「津居山漁港」その先には日本海

恋人たちが語り合う場所?

「港歩道橋」には、2か所のたまり(道路幅が広くなっている部分)があります。地元の方曰く「恋人たちが語り合う場所」なのだとか。工事を担当した豊岡土木事務所に訪ねると「住民や中学生の意見を取り入れ、橋の色や眺望できる場所をデザインに反映した」とのことでした。時間を忘れてしまうくらいじっくり眺めて欲しい!地元おすすめのビュースポットです。
歩道橋を渡ると、そこは神社の敷地内。整備された社務所前には日差し除け付きのくつろげるベンチがあります。神社を参拝してすぐに帰るのではなく、せっかくの景色をゆっくりと堪能してほしいという心遣いが見てとれます。

神社に天然記念物

港大橋・港歩道橋を進むと、目の前に見える小さな山が「絹巻山」です。神社を囲むようにあるこの絹巻山は火山岩からなり、柱状節理が絹織の反物を積み重ねたように見えることから”絹巻”と名付けられた神社名の由来とも言われています。
実際に神社横の山肌に、柱状になっている玄武岩を見ることができます。玄武洞公園と同じく、世界ジオパークに認定されている「山陰海岸ジオパーク」内に位置しており、地質学的にも大変興味深い場所です。
また、ここはスダジイ・クスノキ・サカキ・タブノキ・ツバキなど「暖地性原生林」として兵庫県の天然記念物に指定されており、奈良県の春日山とともに、「ひるはるぜみ」の生息地としても知られています。

愛嬌たっぷりの狛犬も

神社の拝殿前では、明治38年生まれのお尻を上げた格好が特徴的な構え獅子型、愛嬌たっぷりの狛犬が迎えてくれます。拝むことで「しり上がりに運気が上がる」とも。向かって左側の狛犬の側には小さな子どもがいることも注目してください。「子を授かりたい方が奉納されたのではないか」と宮司の花光さん。

 

★御祭神:天火明命、海部直命、建田背命、玉櫛姫命、天衣織女命、海部姫命、海童神、船魂神の八柱

 

★御利益:御利益は、五穀豊穣、子孫繁栄、家内安全、開運厄除け、諸病平癒、学業成就、交通安全、海上安全、大漁祈願など

多くの神々が祀られているため、御利益もたくさんあります。城崎温泉に来たらこの景色を見逃すのは勿体ない!ぜひ立ち寄ってパワーをもらってください。

ご本殿再建200年

平成29年(2017)9月23日、絹巻神社の本殿は再建から200年を迎えました。それを記念して「絹巻神社御本殿再建二百年式年祭」が執り行われました。
絹巻神社の由来は今から1750年前、第15代天皇の応神天皇3年(272)に絹巻神社の御祭神の一柱、海部直命(あまのあたえのみこと)が自分の始祖「天火明命(あまのほあかりのみこと)を祀り、清らかな宮(清明宮:すがみや)としたことが起源とされています。第16代仁徳天皇10年(313)に清明宮を絹巻山に遷移し、現在の位置に絹巻神社が誕生したと伝わっています。
文化11年(1814)9月8日に本殿が焼失し、文化14年(1817)9月23日に本殿が再建されたことが現在の絹巻神社御本殿の棟札に記載されていることから、2017年を200年の節目としているそうです。
前夜祭には雅楽の調べ、九州高千穂の夜神楽、当日祭には伊勢神宮から譲り受けた御神宝「梓御弓と御盾」の公開、記念植樹、神輿・だんじりの宮入、餅まき等が行われ、盛大な式年祭となりました。

「自然を満喫する」スポットの楽しみ方

絹巻神社「歴史文化を感じる」楽しみ方

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