とにかく来て見て!日本海の絶景
円山川河口から竹野海岸の東まで続く日和山海岸は、日本海の激しい波風により浸食され複雑に入り組んだ海岸で「山陰海岸国立公園」に属しています。多くの奇岩、岩肌に打ち寄せる波しぶきの大迫力は、美しい景色とともに雄大な自然を感じさせます。
この海岸をさらに幻想的な景色にするのが、日和山海岸から沖に約700メートルの位置にある無人島「後ヶ島(のちがしま)」です。昭和25年(1950)に島の伝承のために建てられた東屋(あづまや)がまるで竜宮城のように見えます。
「浦島太郎」伝説の島?
「後ケ島」は日本の昔話「浦島太郎」にまつわる伝説の残る島として、地元の言い伝えでは、浦島太郎が玉手箱を開けた場所と言われています。
見渡す限りの日本海と空の青の中、静かにたたずむ島を眺めていると、浦島太郎と同じように時を忘れてしまいそうです。
いつもそこにある竜宮城が、朝日に照らされる光景、夕日の中に影を落とす景色、雲海に包まれる幻想的な風景となるとき、とっておきの非日常を味わえる瞬間です。
おすすめフォトジェニックシーン
どの季節の光景も絵になりますが、写真好きの方々が好まれるのは「空と海の青が映える竜宮城」、春と初秋の「日の出の光の帯に入る竜宮城」、10月から翌年3月頃の「川から海へ流れる霧が一面を覆う幻想的な竜宮城」です。
ただの水族館ではありません!
日和山海岸のすぐ近くにある「城崎マリンワールド」。
普通の水族館だと侮るなかれ!水族館、イルカ・アシカのショーはもちろん、体験プログラムが盛りだくさん。おすすめ・見どころを一つ挙げるのが難しいほど、さまざまな体験を楽しむことができます。
3世代に人気のアジの釣り堀体験、フィッシュダンスといった楽しい体験だけではなく、いのちを育む取り組みも学ぶことができます。
日本三大川あらし
海に向かって霧を伴う冷気の強風が川沿いを下っていく様子を「川あらし」と言います。
この「川あらし」が確認できるのは、1級河川では全国で3カ所だけです。愛媛県大洲市の「肱川(ひじかわ)」、鹿児島県薩摩川内市の「川内川(せんだいがわ)」、兵庫県豊岡市の「円山川(まるやまがわ)」、この3つを「日本三大川あらし」と呼んでいます。
ここ日和山海岸は円山川の河口に位置しているため、川あらしが流れてきて幻想的な景色を望むことができるのです!
川霧(雲海)が発生しやすい条件
①晴れた日の早朝
②前日との気温差が大きい
③湿度が高く放射冷却がある
この3つの条件が揃うと発生しやすいと言われています。10月から翌年3月にかけ、運が良ければ雲海に浮かぶ「竜宮城」が見られるかもしれません。