自然を満喫する

竹野ブルーに魅せられて【竹野浜】

兵庫県の日本海側に位置する竹野浜。夏は海水浴客でたいへん賑わいます。京阪神から車で約3時間。お世辞にも立地がよいとは言えないこの場所がなぜ関西屈指の海水浴場と言われるほど人気なのか。そもそも人気なのかどうかの検証も含め、その理由をまとめてみました。

選ばれし海水浴場、それが竹野浜

竹野浜といえば、「竹野ブルー」と言われる透明度の高さが特長です。環境省が毎年行う水質調査で最高ランクのAAに認定また約1kmにも及ぶ天然の白砂のビーチは「快水浴場百選」「日本の渚百選」などにも選ばれています。ちなみに「快水浴場百選」より以前に選定が行われた「日本の水浴場55選」(1998年)、「日本の水浴場88選」(2001年)にも選ばれていて、以前から海水浴場として人気のあったことがうかがえます。
さらに遡ること1963年、竹野浜を含む山陰海岸75kmが山陰海岸国立公園にも指定され、周辺地域は観光地として大規模に開発されるのではなく、環境と人々の暮らしが継続的に営まれるように守られてきました。そうした文化や歴史、地質学的な重要性も評価され、2008年には山陰海岸ジオパークにも認定されています。

なぜ人気の海水浴場なのか?

人気の理由はいろいろですが、特筆すべきは「透明度」と「泳ぎやすさ」でしょう。
透明度に関しては先ほども書いたように水質検査でも証明されていますし、SNSなどでもそのような評価をよく見聞きします。(写真で少しお伝えできていますか?)

泳ぎやすさに関しては当たり前のようですが、実は大切なポイント。テトラポッドが設置されていることもあり、遠浅になっています。砂浜はキメの細かい天然の白砂である上に、地元や有志の人々が漂流ゴミを定期的に掃除されているため、キレイで足を切るなどケガをしにくいです。定期的なパトロールの効果、立地、そして訪れる人がこの穏やかさを好んでいることもあり、都会に近い海水浴場に比べると治安が良いです。

子ども連れはもちろんのこと、久しぶりに海水浴をしてみたい人でも安心して楽しめます。海水用品のレンタルや販売なども豊富にあるので、手ぶらでもOK。どれも当たり前のようですが、意外にもこれだけ条件が揃っている海水浴場はあまり多くないのでは。

より楽しむなら浜茶屋がおすすめ!

そんな竹野浜、夏のシーズンだけ「浜茶屋」という海の家が開設されます。おしゃれで現代的な海の家ではなく、昔ながらの木造レトロな浜茶屋は竹野浜の雰囲気にぴったり。

入場料は大人900円、小学生650円、幼児250円。

ビーチパラソルやテントの準備も必要ありませんし、更衣室や水シャワーの料金も含まれているのでその手間を考えたらお得です。

海水浴で疲れた体をゴザの座敷で休めていると風が通って大変気持ちよく、海水浴はしないけれど、浜茶屋で過ごす時間が楽しいとわざわざ来る人がいるくらいです。食事も手ごろな値段でおいしくバラエティ豊かです。昔に比べると軒数は減ってしまいましたが、ぜひ初めての方は一度利用してみてください。

きっとそのレトロ感にやみつきになること間違いありません。

マリンアクティビティも充実

ここまで海水浴をおすすめしておいてなんですが、海水浴以外にも、たくさんのマリンアクティビティが楽しめます。

カヌー、SUP(スタンドアップパドルボート)、ダイビング、スノーケリング、海上アスレチック、釣り、遊覧船(海上タクシー)。思いつくだけでもこれだけのアクティビティが揃っています。海水浴を満喫した人でも、他にもいろいろな楽しみ方があるのが、これまた竹野浜のいいところです。

海開きは7月1日〜8月下旬まで。
本格的にシーズンインするのは、夏休みが始まってから。祝土日と、特にお盆は混雑し、駐車場も9時ごろには満車になります。歩けないほど混むことはありませんが、車を止めたり、シャワーや近くの温泉施設が混んでいたりしますので、その点ご注意ください。

ぜひ、竹野ブルーを見に来てください。

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竹野浜「春と秋の自然・文化を感じる」楽しみ方

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