「風穴」とは
神鍋山の火山の噴火活動によってできた溶岩の洞窟を「風穴(ふうけつ)」といいます。
噴火により流れた溶岩の表面が先に冷えて固まった後、内部の溶岩が流れ出て、溶岩の中の高圧ガスが噴き出す際に空間ができて洞窟になることで「風穴」ができると考えられています。
神鍋の風穴をのぞいてみよう
神鍋山の「風穴」は、国道482号線を進み「道の駅 神鍋高原」を過ぎて約600m進んだところにあります。国道を奥神鍋の方向に進む際に右手に見える『風穴』の看板が目印です。
少し道が狭いですが風穴のすぐ近くまで車で行くことができます。
「風穴」の近くには紹介看板があり、詳しい解説が載っています。この風穴は、奥行き約6m、幅約6m、高さ約8mの空間で、外気の影響を受けにくいため内部の気温は年間を通して約8℃に保たれています。
昭和20年頃には、地元住民が野菜や果物、種子などを保管していました。低く保たれた風穴の気温は、保存に適しているため、天然の冷蔵庫に。
近づくだけで涼しい!天然の冷蔵庫
落石の危険性があるため、一般の方は内部まで入ることはできませんが、風穴の前に近づくだけでも、地面に涼しい空気が夏のエアコンの吹き出し口のように流れてきます。
春~夏のグリーンシーズンに、神鍋噴火口トレッキングの寄り道やキャンプ中のお散歩に立ち寄ってみると、ひんやりとした風穴からの風が疲れた体を癒してくれるかもしれませんね。
「道の駅神鍋高原」から「風穴」まで散歩してみよう!おすすめ神鍋噴火口コース
「道の駅神鍋高原」スタート。
「燻製工房 煙神」の隣を過ぎて、神鍋山山頂を目指しましょう。
神鍋山山頂までは約30分です。道中の草花を愛でながら歩きましょう。
神鍋山山頂では噴火口をぐるっと一周できます。
神鍋高原の壮大な景色を眼下に見渡すことも。
山頂を後にし、同じ道を通って下山します。途中「道の駅神鍋高原」まで戻らずに進路を右に変え国道482号へ向かい、「風穴」を目指します。
道路を進むと右手に「風穴」の案内看板が見えてきます。「風穴」に着いたら、涼しい風を感じながら、歩いた疲れを癒しましょう。
歩道に沿って「道の駅神鍋高原」に戻って神鍋高原満喫のお散歩終了です。
まとめ
「風穴」の近くには、噴火の際に飛び散ったと考えられる溶岩が固まった石を見ることができます。神鍋高原に来られたら、神鍋山の自然が生んだ天然のエアコンを肌で感じに、ぜひお立ち寄りください。