出石城下町から登れる「有子山城跡」
但馬の小京都と呼ばれる豊岡市出石町。そんな出石城下町を一望できる有子山城跡は、1574年に山名祐豊によって築かれ、標高321mの有子山山頂に鎮座しています。
現在は廃城となっていますが、石垣で築かれた主郭や曲輪が残っている山頂からは、城下町やその向こうの豊岡市街地の景色が一望できます。
有子山では、秋冬の早朝に条件が揃えば辺り一面が雲海に囲まれる圧巻の景色を見ることも。
「山名氏城跡」として、此隅山城跡とともに国史跡に指定されており、また麓にある出石城とともに「続日本100名城」に選定されています。
出石皿そば巡りの後に、リフレッシュに往復2時間のお手軽ハイキング。そばを食べる前にお腹をすかすために運動するのも良いですね。
ハイキング開始
有子山山頂への登山口は、出石城下町の街なかからすぐの、有子山稲荷神社の鳥居を抜けたところにあります。有子山稲荷神社は、連続する赤い鳥居が目を引く神社で、出石城跡へのアクセスに利用されます。
「登山口」の看板は、その赤い鳥居を全てくぐった先にあります。
この看板を抜けると山頂までは約1時間、本格的な山道が続きます。
すぐ横には、熊出没注意の看板も・・・。
登山道
登山道は、前半は尾根に沿った急な山道ですが、後半は少し緩やかになります。
滑りやすいところもあるので、気をつけてください。
山頂からの眺望
急な坂道を登りきると、山頂に。山頂には景色を楽しみながらゆっくり休憩できる休憩棟があります。
ここでコーヒーを入れたり、お弁当を食べたり・・・。自然の中でリフレッシュできます。
山頂から見下ろす出石の整然とした町並みはとても美しく、一見の価値あり。
有子山城跡
主郭の石垣と眺望以外に、兵庫県北部但馬地域の城郭では最大の曲輪である千畳敷も見どころです。
有子山は山城の城跡なので、山を登るだけでなく遺構を見ることができるのも魅力的。
有子山城跡 登山に必要な持ち物
ここでは、あると便利な持ち物を紹介しておきます。
登山口から山頂までは約1時間程度で到着するため、体力に自信のある方にとっては、特別な装備や持ち物は必要ないかもしれません。
- 登山靴(トレッキングシューズ):登山道は滑りやすい箇所があるため
- ヘッドライト:日の出前など、早朝に登山する場合
- 袋:登山道にはロープが設置された箇所があるので、使いたい方は手袋や軍手があると便利
- 熊よけ鈴
雲海が出る日も……
また、秋冬の条件の揃っている朝には、有子山の山頂から雲海を見ることができます。
今回の登頂日にはあいにく雲海は出ていませんでしたが、雲海が出そうな日に合わせて登るのも良さそうです。