木々が色づく季節となり、豊岡市では紅葉だけではなく「雲海」を見ることができる時期となっています。
雲海はその名のとおり、気温の急激な差によって雲が低空で水平に広がる現象です。秋の早朝に発生することが多いので、豊岡市に宿泊される際は早起きして、絶景を見に行くのはいかがでしょう?
晴れた日の早朝
前日との気温差が大きい
湿度が高く放射冷却がある
この3つの条件が揃うと発生しやすいと言われています。事前に当日や前日の気温や天候を確認し、スポットへ向かいましょう。
豊岡市城崎町の「来日岳(くるひだけ)」は、標高567mの山で、ふるさと兵庫100山の一つに選ばれています。山頂までは気軽に車でアクセスすることができ、豊岡盆地から日本海までを見渡すことのできる景色を目当てに多くの人が訪れます。特に、雲海の出やすい秋には、市内外から多くのカメラマンが集まります。
城崎温泉の「大師山(だいしやま)」は、標高231m。城崎温泉の守護寺「温泉寺」の薬師堂横の階段から徒歩で約20分で、温泉寺本堂に到着。そこからハイキングコースとなる登山道は未舗装ですが、アップダウンが緩やかで初心者にもおすすめ!約30分ほどで山頂に到着します。
早朝に見られる可能性のある雲海は、秋シーズンのみの特別な楽しみです。
雲海の絶景は早朝のため、ハイキングで山頂まで目指すことになりますが、ミシュラングリーンガイドで1つ星として紹介された城崎温泉街が一望できる景色は、山麓から山頂まで、ロープウェイを利用して、ご覧いただくことができます。
但馬の小京都と呼ばれる豊岡市出石町の城下町を一望できるのが「有子山(ありこやま)城跡」。標高321mの有子山山頂に鎮座しているこの場所では、秋冬の早朝に、条件が揃えばあたり一面の雲海を見ることができます。
有子山山頂へはハイキングで向かいます。有子山稲荷神社の連続する鳥居をくぐった先に「登山口」の看板が見え、そこから約1時間、本格的な山道が続きます。雲海が出ていなくても、城下町出石の町並みを一望できる絶景があなたを待っています。
城崎温泉街から約4km(車で10分、自転車で17分)にある「日和山(ひよりやま)海岸」。「山陰海岸国立公園」に属しているこの海岸では、10月から3月頃、海に向かって霧を伴う冷気の強風が川沿いを下っていく「川あらし」を見ることができます。
海岸から沖に約700mに位置する無人島「後ヶ島(のちがしま)」が、雲海に浮かぶ幻想的な景色を見ることができるかもしれません。