どうやって洞門ができたのか?
どうやってこんな穴が開いたのでしょうか?
現在では、洞門の上に見える断層の部分に沿って、日本海の荒波によって、侵食されてできたものと考えられています。
また、大昔、大鬼が金棒で穴を開け、根城にした「淀の大王」ら鬼集団をスサノオが退治したという伝説が残されています。伝説によると、この洞門に「淀の大王」と呼ばれる鬼の集団が住み着いて、近隣で暴れ回っていました。出雲へ帰る途中にその話を聞いた素戔嗚尊(すさのおのみこと)が、この地に立ち寄って鬼の集団を征伐したというものです。現在でも、この洞門周辺には、この時の素戔嗚尊の行動を示す地名が残されています。
海から間近に見てみよう(ジオカヌー)
はさかり岩と同じ切浜海岸に面する洞門には、ジオカヌーに乗って海から近づくことができます。波の穏やかな日に、間近に迫って見る洞門は迫力満点!
洞門を下から見上げると、洞門の上にある断層部がよりわかりやすく見ることができます。
コラム: 構造を詳しく見てみよう!
洞門をよく見てみると、上に断層の割れ目を見ることができます。この比較的弱い部分が浸食されて穴が開いたと考えられています。また、断層を境に右と左で岩の質が異なって見えます。
右は白っぽい岩石で、はさかり岩周辺でも見ることができる白っぽい岩石と同じ性質のものと考えられます。左の黒っぽい岩石は火山活動でできたもので、断層を境に、違う性質の岩石を見ることで、洞門ができる以前の地層の重なりを観察することができます。