かばんの神様に会いに行こう
小田井縣神社の中にある神社(末社)の「柳の宮神社(やなぎのみやじんじゃ)」は、日本で唯一、かばんの神様を祀る神社です。
豊岡市の地場産業である鞄産業は、豊岡市の中心を流れる円山川下流域の湿地帯に多く自生するコリヤナギを用いて編み上げた「柳行李(やなぎごおり)」から始まります。
このコリヤナギを祀る「柳の宮神社」が、杞柳産業から鞄産業の移り変わりとともに「かばんの神様」と言われるようになりました(諸説あります)。
日本でここだけ!かばんの神様に会いに来ませんか?
かばん型の可愛い絵馬に願いを込めて
柳の宮神社には「かばんの神様」ならではの“かばん”の形の絵馬かけがあります。鞄好きの方、鞄との良縁を希望する方は、かばん型の絵馬に鞄に関する願いを込めて奉納してください。
また毎年「財布の日(3月12日)」と「かばんの日(8月9日)」には『かばん供養』が行われます。思い出の詰まった鞄やランドセル、プレゼントされた財布などを手放すにあたり、この機会をご利用されてみてはいかがでしょう。
かばんの神様に感謝を捧げる「柳まつり」
「柳まつり」は柳行李や飯行李(めしごおり)などで、豊岡の産業が発展したことに感謝し、昭和10年(1939)に柳の宮神社の社殿が新築されたことを機に始まりました。
盛大に執り行われた祭典は今日まで伝統が受け継がれ、毎年8月1日、2日の2日間行われます。柳の宮神社の「柳の宮例大祭」で幕を開け、神輿の巡行、稚児行列、こどもと大人連による豊岡おどりが実施されます。柳まつりの期間中は、かばん蚤の市、青年部フェスティバルや打ち上げ花火も行われます。豊岡の夏の風物詩として、地域に愛されるお祭りです。
小田井縣神社の由緒
小田井縣神社は平安時代初期に作成された延喜式神名帳に記載の3,000 社の1つ、式内神社です。ご祭神は国作大己貴命(くにつくりおおなむちのみこと)です。延喜式神名帳に記載の名が縣神社で、豊岡市小田井地区にあるため「小田井縣神社」として市民をはじめ来訪者から親しまれています。
但馬五社めぐり
神社参拝の楽しみに御朱印巡りや神社巡りがありますが、その一つ『但馬五社めぐり』をご紹介します。
但馬五社は、小田井縣神社のほか、豊岡市の出石(いずし)神社と絹巻(きぬまき)神社、朝来市の粟鹿(あわが)神社、養父市の養父(やぶ)神社です。但馬地域ではこの五社を巡ると大変ご利益があるとされ、初詣や受験・入学祈願、厄除けなどでお詣りします。
小田井縣神社の稲垣宮司によると、但馬五社の活動の始まりは不詳、延喜式神名帳に記載のある神社の中で、出石神社を中心に、約12㎞の等間隔で並んでいる由緒ある神社を「但馬五社」としているとのことです。