2021年夏、豊岡市の城崎温泉では延期された2020年夏季オリンピックに出場するドイツとスイスのボート代表チーム事前合宿を受け入れました。チームはのどかな円山川を利用して1日2回程度のトレーニングを行い、日本の高温多湿な環境に慣れ、本番に挑まれました。
*ドイツチームは7月17日、スイスチームは7月18日18日まで、豊岡市に滞在した後、東京のオリンピック選手村に入村。
7月23日(金)~7月30日(金)にボート競技は男女各7種目行われます。コースは、すべて直線2000メートル。
オールを2本持つ「スカル」、1本持つ「スイープ」の種目があります。どちらも進行方向に背を向けて漕ぎます。ボートの先端がフィニッシュラインを通過した順で、順位が決まります。
数ある種目の中でも人気、注目度が高い種目が「エイト」。ボートの花形と呼ばれています。全競技の中で最も速いスピードが人気の秘訣です。8人の漕ぎ手がオールを漕ぐたびに、水上を加速し、そのトップスピードは時速25キロにもなるそうです。
ドイツチームは、7種目に出場
男子エイト
男子クオドルブルスカル(4人組)
男子ダブルスカル(2人組)
男子シングルスカル
男子軽量級ダブルスカル
女子ダブルスカル
女子クオドルブルスカル
ドイツボートチームの東京2020オリンピック
種目 | 選手名 | 結果 |
---|---|---|
男子エイト | ヨハンネス・バイセンフェルト、ヤコブ・シュナイダー、 ラウリッツ・フォラート、マルテ・ヤークシック、 オラフ・ローゲンザック、リヒャルト・シュミット、 トーベン・ヨハンゼン、ハネス・オチク、 COX:マルティン・ザウアー | 銀メダル🥈 |
男子クオドルブル(4人組) | カール・シュルツェ、ティム オーレ・ナスケ、 ハンス・グリューネ、マックス・アッペル | 8位 |
男子ダブルスカル(2人組) | シュテファン・クリューガー、マルク・ベーバー | 11位 |
男子シングルスカル | オリバー・ツァイドラー | 7位 |
男子軽量級ダブルスカル | ジェイソン・オズボルヌ、ヨナタン・ロメルマン | 銀メダル🥈 |
女子ダブルスカル | レオニー・メンツェル、アンネカトリン・ティーレ | 11位 |
女子クオドルブルスカル | ダニエラ・シュルツェ、カルロッタ・ヌワジデ、 フランツィスカ・カンプマン、フリーダ・ヘンマーリング | 5位 |
スイスチームは、4種目に出場
男子フォア
男子ダブルスカル
女子軽量級ダブルスカル
女子シングルスカル
スイスボートチームの東京2020オリンピック
種目 | 選手名 | 結果 |
---|---|---|
男子舵手なしフォア | アンドリン・グーリッヒ、ジョエル・シュルヒ、 ポール・ジャコ、マルクス・ケスラー | 9位 |
男子ダブルスカル(2人組) | バルナーベ・デラルゼ、ロマン・レースリ | 5位 |
女子軽量級ダブルスカル | フレデリク・ロル、パトリシア・メルツ | 7位 |
女子シングルスカル | ジャニヌ・グメリン | 5位 |
豊岡市でのドイツ・スイスチームの合宿のまとめ動画です。
選手の皆さんがどのように過ごされていたか、ぜひご覧ください!
ここからは、合宿期間中の日々の城崎温泉、円山川での選手たちの様子をお伝えします。
早朝、スイスチームも城崎温泉から東京の選手村に出発しました。
早朝6:30、ドイツチームは西村屋招月庭を出発し、東京の選手村に向かいます。
城崎温泉の沿道には早朝にもかかわらず、多くの方がドイツ国旗の旗を振って、エールを送りました。
この日はドイツチームにとっての、円山川での最後のトレーニング日です。
朝、円山川での練習を終えた後は、片付けと出発のための荷造り、陸でのトレーニング。
前日の激しいテストレースの後は、少し強度を落とした練習です。ゆったりと長い距離を漕ぎます。
この角度から見ると、流れの穏やかな円山川の様子がよく分かります。
練習後の夕方には、ドイツ・スイス2チームの代表者がメディアからの取材に対応しました。
トレーニングキャンプ、滞在地の環境、本番に向けて、新型コロナウイルス感染症等についての質問に丁寧に詳細に答えておられました。
今日はテストレースの日です。
本番同様のスピードで漕ぐテストレースでは、迫力あるストロークを見ることができます!
選手たちを間近で応援できる城崎の結和橋(ゆうわばし)からは、コーチの熱のこもった掛け声に混じって、地元のこども園の園児からの声援が送られていました。
スイスチームも練習中!
練習は日々行われています。天候が許す限り、ボートは円山川に漕ぎ出します。長い距離を練習することもあれば、短い距離で練習することもあります。今日は、選手の練習の様子を「コウノトリ」も見学に訪れていました!
この日の午前中は、ドイツボートチームの男子4人組の練習を見ることができました。
そして午後からは、城崎温泉で、日本文化体験!
選手たちは新型コロナウイルス感染症の影響で、ホテルとボートハウス以外の場所への外出は禁止されています。少しでも日本(城崎温泉)の文化に触れていただきたく、浴衣の着付け、茶道・書道を体験していただきました。
浴衣のサイズは、5Lまでご用意いただきました。選手の皆さん自身での着付けが整い、ホテルの中庭で記念撮影です。
茶道の先生のお手本をまず見て、選手の皆さん茶道の実践です!
週末ということもあり、円山川には多くの地元の方がカメラを持って、選手の皆さんの練習を見ていました。梅雨シーズンでなかなか練習が難しい中、久しぶりの好天に恵まれ、選手の皆さんも練習に集中しておられました。
トレーニングは週末も続きます。ボートを漕ぐときだけでなく、ボートを運ぶときも、チームワークが大事😉
雨が降り続いている間は、選手の皆さんは自転車エルゴメーターでトレーニングを行います。大雨で荒れ果てた漕艇ルートの整備も進んでいます。
天候がすぐれず、霧の中の練習となりました。選手たちは霧の中にもかかわらず全員無事に戻りました。
また、前の日に到着したスイスチームのウェルカムパーティーも行われました。コロナ対策のため、小規模となってしまいましたが、温かく迎えられました。
19:00ごろ、スイスチームが城崎温泉に無事に到着しました!
あいにくの雨ではありましたが、多くの皆さんが手を振って迎えてくれました。スイスチームも成田からの長時間のバス移動を経て、城崎温泉のホテルにようやく到着です。お疲れ様でした。
成田空港まで、スイスチームをお迎えです。定刻の到着ではありませんでしたが、チューリッヒから無事成田空港に到着されました!
成田空港に到着したスイスチームは、PCR検査を受け、入国が許可されました。成田空港のホテルで夕食です。
円山川での練習が始まりました。梅雨の影響で天候があまり良くなくても、本格的なトレーニングが行われます。
練習が終わったあとは、ボートを綺麗に洗浄し、乾燥します。ボートが最高の状態に保たれるように選手の皆さんしっかりとケアされています。
東京から兵庫北部への長時間の移動を経て、夕方、ドイツチームの皆さんを乗せたバス3台が城崎温泉に到着しました!地元の皆さんは、ドイツの国旗を手に温かく歓迎しました。選手のうち何人かは、バスの中で熱心に日本語を勉強し、「こんにちわ」と答えていました。
その後、選手の皆さんの滞在先「西村屋ホテル招月庭」にチェックインを済まし、小さなウェルカムパーティーが行われました。チームメンバー全員に、特別にデザインされた鞄がプレゼントされました。
羽田空港までドイツチームの皆さんをお迎えに行きました。
到着後、選手の皆さんはPCR検査を受け、4時間待機後に陰性と判定された全ての選手が入国を許可されました。サンドイッチをお渡しし、バス3台で兵庫県北部の城崎温泉(豊岡市)に向かいます!
チームの事前合宿を受け入れる最終準備として、チームに先駆けて到着したメンバーと共に、コースの最終確認を行いました。