出石在住のフリーランスのグラフィックデザイナーKです。
好きなものは漫画とお寿司。旅の楽しみは、気になる路地に入ってみたり、地元の人がよく行くお店を見つけること。
地元民の目線で、出石の最新&ディープな情報をご紹介します!
兵庫県北部にある但馬の小京都「出石(いずし)」。
出石といえば“皿そば”が有名ですが、もちろん別の定食やランチのお店もあります。
今回は2022年以降にオープンしたこだわりのお店をご紹介します。【公開日:2023/11/14】
(2022年6月オープン)
まずは“出石愛”の深いオーナーのお店。沢庵和尚が考案したという沢庵漬けを広めたいと、脱サラしてカフェをオープンされました。自家製のお漬物を使ったランチや手作りスイーツが味わえます。
お店の場所は出石城跡から東へ徒歩5、6分ほど。観光地から少し離れた民家が立ち並ぶ静かな一角で、地元出石高校(略していずこう)の生徒たちの通学路にあります。
オーナーは、高校生が気軽に立ち寄ってくれる居場所でもありたいと、お菓子の販売や学割のサービスも。2階のコワーキングスペースは、高校生の試験勉強やママ友の集まりなど、幅広く利用されています。
地酒に漬け込んだ香ばしい唐揚げが食欲をそそるランチプレート。漬物や副菜が少しずついろいろ食べられる一皿に、季節のスープ。どれもほっとするやさしい味わいで、ゆっくり味わいたい充実のランチです。
私がよくいただく「たくあんサラダサンド」もおすすめ。たっぷりのシャキシャキキャベツとたくあんドレッシングの相性の良さにハマって以来、何度もリピートしています。さっとお昼を済ませたい時にも野菜がたっぷりとれるのがうれしい。がっつりジューシーなカツ入りもあります。
ベビーチェアやキッズ向けメニューなどの配慮もあって、お子様連れにもおすすめのお店です。
■お漬物キッチン いずしとわ
住 所 | 豊岡市出石町材木11 |
電 話 | 0796-20-7437 |
営業時間 | 10:00〜17:00(L.O.16:30) |
定休日 | 木曜日 |
駐車場 | 有 |
インスタグラム | https://www.instagram.com/izushitowa/ |
(2022年1月オープン)
続いては外観がとっても個性的なお店。バイク好きのご主人がコツコツ3年かけてDIYした建物です。(だんだんアイテムが増えてる?)私も通りかかる度に、一体何ができるんだろうとワクワクしていました。
元々趣味の場所を作ろうと取り掛かったそうですが、奥様のカレー好きが高じてカレー店に。メニューは週替わりで1食1,000円。地元の野菜やお米を使った多彩なカレーが魅力です。
この日は「栗ご飯のあんかけキーマカレー」(見た目にちょっとした衝撃はしる)。透明の液体は煮干し出汁のあんかけだそう。ゴボウ、柿、すだちなど和の副菜が添えられています。混ぜていただくと、スパイスにお出汁が絡まってまろやかな味わい。いろんな食材の風味や食感がバランス良く楽しめます。私にとって初めてのタイプのカレーでしたが、どこか懐かしく、それでいて新鮮な一皿でした。
「いろんな国のカレーを試してほしい」と試作を繰り返しているシェフ。地元食材と多様なスパイスとの絶妙な組み合わせを探る丁寧なカレー作りで、週によって全く違うバラエティに富んだカレーが味わえます。
例えば、ミャンマー風スープカレー、のどぐろ出汁のポークカレー、但馬牛のすじカレー(ヨダレ…)など。来店前にインスタチェックしてみてください!
■FLAT HOUSE
住 所 | 豊岡市出石町鉄砲18-1 |
営業時間 | 11:30〜17:00(日曜は16:00まで) |
定休日 | 月・火曜日 |
駐車場 | 有 |
インスタグラム | https://www.instagram.com/flat.house_curry/ |
(2023年3月オープン)
出石にもう一軒オープンしたカレー屋さん。観光地から少し離れた住宅地の中に誕生した、とってもオシャレなお店です。
開放感のある店内の中央にはオープンキッチン。機織り工場をリノベーションした建物で、大工さんと一緒にオーナー自ら手がけたそうです。窓の外に広がる見慣れた田園風景もなんだかいい感じに見えてきます。
北海道で食べたスープカレーに惹かれ、カレーにハマったというオーナー。全国の食べ歩きと試作を重ね、行き着いたのは南インド料理「ミールス」。複数のカレーや副菜を一皿に盛り合わせ、混ぜ合わせて食べる南インドの定食だそうです。
このミールス、目の前に運ばれて来た途端に異国感が漂います。鮮やかな色彩と“カトリ ”と言われる銀の食器、食べる前から気分が上がる!お店の内装もそうですが、細かいところまでオーナーのこだわりやセンスを感じます。
まずはそれぞれの小皿を味見。ラッサムという酸味と辛味の効いたスープ、豆と野菜のベジカレー、肉や魚介を使ったノンベジカレーなど。一品一品 丁寧に作られた副菜も含め、野菜をふんだんに食べられるのがうれしい!
ピリッと辛味の効いたものもあれば、まろやかでやさしい味のものもあり。多彩ですが、地元の食材が活かされていて、全体的に思ったより馴染み深い味わい。食後もさっぱりとしていて、南インドの日常食というのも納得です。
「混ぜてこそミールス」のオーナーの言葉通り、いろいろな組み合わせで最後まで味の変化が楽しめる料理でした。ちなみにミールス初めてという方は(私も)、オーナーに直接食べ方を聞くか、オーナーのつくった分かりやすい手引きを見る(テーブルに置いてあります)のがおすすめです。 私は自由に食べてみたものの、混ぜ方が控えめすぎたと反省!次回はもっと大胆に、締めにヨーグルト(写真では一際目を引く赤紫のお皿がビーツを 使ったヨーグルト)を混ぜてみたいと思っています!
■ORU SPICE
住 所 | 豊岡市出石町弘原326-4 |
営業時間 | 11:00〜14:30(L.O.14:00)※冬季(11月-3月)は11:30〜 |
営業日 | 土日祝日営業(※2023年12月から月曜も営業開始) |
駐車場 | 有 |
インスタグラム | https://www.instagram.com/oru_spice/ |
(2023年10月オープン)
最後はできたてほやほや(取材時)のいなり寿司のお店。
辰鼓楼から歩いて2、3分の本町通りにオープンした赤い格子とキツネのマークが目印のお店です。
香住からIターンの店主は、長年勤めた会社を退職し、コツコツと準備した念願のカフェを大好きな出石の町にオープンされました。江戸時代から町民に親しまれている出石城下の稲荷神社にちなんだ“おいなりさん”がお店の看板商品です。(ちなみに店名の寿賀蔵はお祖父様のお名前)
特製の出汁がたっぷり染み込んだお揚げ。お米は、酢飯に合うものをいろいろ試した結果、地元産のササニシキを使用されています。口の中にじわーっとおいしさが続く…しあわせ。
定番のものに加え、旬の具材を使った「ご馳走いなり」もあります。(この日は好物の香住ガニがのっていて大興奮!!!)細巻きのカレー味(新鮮!)はサバと相性抜群。やさしい甘辛さでお子様にもおすすめです。
店内でお召し上がりの場合はランチプレート(数量限定)もあります。落ち着いたお店の雰囲気もステキですが、行楽シーズンはテイクアウトもいいですね!
■寿賀蔵商店
住 所 | 豊岡市出石町本町32 |
営業時間 | 11:00〜17:00(ランチは14:00まで) |
定休日 | 不定休 |
インスタグラム | https://www.instagram.com/sugazoshoten/ |
各店スイーツやドリンクメニューも充実しています。そばじゃない出石もぜひ味わってみてください!