豊岡市観光公式サイト

「おはようさん～」

「おはよう～」

「これ、今日のおすすめ」

「どないして食べたら美味しい？」

JR城崎温泉駅から地蔵湯方面へと向かう「駅通り」にある「駅通り公園」で、週に一度行われる「湯ったり朝市」。ずらりと並んだ野菜や加工品を前にして、喫茶コーナーでは淹れたての珈琲を片手に、このあたりの方言「但馬弁」が飛び交うとっても和やかな朝の時間が流れています。

この朝市は城崎地域のコミュニティ組織によって運営され、スタッフはすべて地元の人。気さくに話しかけてくれる親切な人ばかりで、地元のモノを買うだけじゃない地元の人との「ふれあい」を通した、いつもの「観光」とは違う城崎温泉の魅力を体感することができるおススメのスポットです。

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実は里山の風景と暮らしが残る城崎町

「城崎」と聞くと川沿いに柳並木が続き、浴衣姿の宿泊客がカランコロンと下駄を鳴らしながらそぞろ歩く風景を思い起こす人が多いと思いますが、それは城崎町のほんの一部分。

かつては今津村、湯島村、桃島村、内川村（旧上山村、来日村、結村、戸島村、楽々浦村、飯谷村）だった４つの地域がひとつになってできた城崎町は温泉街からほんの少し離れると、この町で暮らす人々の営みを感じられるような住宅街があったり、コウノトリの保護区域にも指定される湿地があったり、来日岳に抱かれるように田んぼや畑があるのどかな里山の風景が広がっていたりと、がらりと景色が変わります。雄大に流れる円山川を中心に、豊かな自然が多く残る町内ではお米や野菜が育てられ、「湯ったり朝市」にはそれら新鮮な農産物や切り花、漬物やジャムなどの加工品、コミュニティ団体の繋がりで出品される豊岡市内の他地域で作られた食品や手芸品など、50種類を超える商品がずらりと並びます。

「モノを売る」以外に担う朝市の重要な役割

2017年にスタートし、今では出品者も30名を超え所狭しと陳列台に商品が並ぶ充実ぶりですが、もともとは城崎町内川地区の有志が「地区で育てられた豊かな農産物を通して他地区の住民同士の和を広げたい」と立ち上げた団体「KAKEHASHI」に所属するたった5名の生産者からはじまったプロジェクトでした。

土曜日の朝8時から11時頃までの週に一度の2、3時間ですが、地元農産物の販売することだけが目的ではなく、地元の住民同士や観光客、さまざまな人の交流・憩いの場として、そして車で買い物に行けない人の買い物支援、ひとり暮らしの高齢者の見守りなど、「湯ったり朝市」は町にとって重要な役割を担っている取組みです。

実際に、コミュニティ組織のメンバーと地元の人が気軽に繋がれる貴重な場になっていて、ここで交わされた他愛もないおしゃべりの中から地元の人たちの困りごとの早期発見や解決に繋がることもあるのだとか。

 

私自身も雪道の運転ができないまま城崎で暮らし始めたため、冬になると毎週の「湯ったり朝市」は１週間分の野菜をストックできる貴重な買い物の場だったし、見知らぬ土地でのひとり暮らしは想像以上に孤独で、一言二言のやりとりだったとしてもここで地元の人とする会話に気持ちが安らいでいました。

朝8時、開店直後を狙うのがおすすめ！

週に一度の開催を楽しみにしている住民も多く、開店前から行列ができるほどの人気の「湯ったり朝市」。

観光客にもリピーターさんが増えているそうで、お土産としてはもちろん、中にはここで買ったお米の美味しさに感動して、農家さんから直接定期購入するようになった人もいるのだとか。

もちろん私も朝市を楽しみにしている住民のひとりですが、うっかり出遅れてしまい陳列棚がスッカラカン！！「ごめんなぁ、もう今日は終わり～」なんて言われてしまうことも……。やっぱり朝市は気合いを入れて早起きし、開店直後を狙うのがおすすめです。

豊岡の名水十選にも選ばれている城崎町二見（ふたみ）の湧き水で淹れた挽きたて豆の珈琲もぜひ。

初めて見る野菜も食べ方を聞けば教えてくれるし、商品のこと以外にも城崎のオススメスポットや豊岡の楽しみ方なんかも気軽に聞いてみてください。びっくりするくらい親身に相談に乗ってもらえますよ。

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◆ 「湯ったり朝市」詳細

営業時間	8：00～11：00（売り切れ次第終了）
開催日	毎週土曜日
開催場所	〒669-6101 兵庫県豊岡市城崎町湯島237（駅通り公園）
問合せ先	コミュニティ城崎／9：00～17：00、日曜休 TEL：0796-21-9071
Facebook	城崎駅通り公園『湯ったり朝市』

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