産地で買うのがいいんです!
1階の「Toyooka KABAN Artisan Atelier(トヨオカカバンアルチザンアトリエ)」では、地域ブランド「豊岡鞄」の認定商品をはじめ、豊岡で生産された鞄、財布、革小物など、20 社以上の約250 アイテムを販売。ここでしか買えないものや最新のトレンドにも出会えます。
手にとって触り心地や内装をチェック、ここが大事です!長く愛用できる一品を見つけてください。
スタッフから各メーカーの思いや品質を裏打ちするディープな話が聞けるのも産地ならではのポイントです。
音で感じるモノづくりの現場
1 階のショップで買い物していると、時折トントンと何かを打つ音が響いてきます。
「3 階のスクールで作業する音を階下に響かせる構造になっているんです」と教えてくれたのは、スクールを運営する豊岡まちづくり株式会社の田中さん。希望すればフロアの案内もしてくれるそうです。鞄製作の現場が見られる貴重な体験もぜひ!
レディースブランド続々
アルチザンではオリジナルブランドも展開していますが、その商品開発を通じて、近年豊岡の鞄業界にある変化が起こっているといいます。豊岡まちづくり株式会社の天野さんにお話を伺いました。
「元々メンズバッグを得意とするメーカーが多い豊岡では、レディース商品の開発が課題でした。そこで、Artisan がオープンした2014 年に、東京から女性デザイナーをお呼びして「BELCIENTO(ベルチェント)」というレディースブランドを作りました。1 つのブランドですが、メーカー9 社が互いに得意な形をブラッシュアップしながら20 を超えるアイテムができたんです。お客様にも好評でした」。
そこから、製造企業各社がオリジナルのレディースアイテムを次々と生産し、現在は主力だったメンズ商品をしのぐ勢いだそうです。ショップのラインナップも充実していて、一点一点コンセプトを知るのも楽しい!
ユーザーとメーカーをつなぐ
「産地ならではのメーカーとショップの距離感だからこそ生まれたブランド商品もあります」と天野さん。
2022 年に立ち上げたオリジナルブランド「Hamoni(ハーモニー)」は、「こんな鞄がほしい」というお客さんとスタッフのやり取りからスタートしました。ディティールにこだわって完成した革のショルダーバッグは幅広い世代に売れているそう。
「お客様とメーカーをつなぐのが私たちの役割。この関係を活かしてどんどん新しい商品を作っていきたい」と話します。
ぜひあなたの声も現場に届けてみては!